消費者金融は総量規制の対象、じゃあノーローンは??
総量規制に関しては多くの方々がその名称は聞いたことがあるものの、なんとなくしか理解していない制度かもしれません。数年前に貸金業法が改正された際に織り込まれましたが、自己破産や貸金業者の貸し過ぎに鑑み、個人が借り入れることのできる金額を年収の3分の1までに制限するというものです。すべての借金にこの制度が適用される、と勘違いしている方が多いようですが、総量規制の対象になるのは、消費者金融、信販会社の借り入れに限ります。裏を返せば、銀行からの借り入れは総量規制の対象外というわけです。
さて、ノーローンという商品があります。1週間のうちに借り入れたものを返済すれば、金利がつかないというもので、連続して利用し続けることはできませんが、翌月には再度利用することができます。では、このノーローンは総量規制の対象になるのでしょうか。
このノーローンはシンキという会社によって展開されているのですが、実はこのシンキは新生銀行の子会社です。ですから、ノーローンは銀行のカードローンではないものの、いわゆる銀行系のカードローンといえるますから、総量規制の対象外ということになります。ですから、借り入れ額は年収の3分の1に制限されることもありません。というとまた勘違いされる方がおられるのですが、別に好き放題いくらでも借りられるわけではありません。銀行はその分、審査が厳しいですから、結局利用者が返せなくなるような額を貸すことはありません。