ノーローン利用初心者の方に知っておいて欲しい、総量規制って何？

これまで消費者金融や銀行からお金を借りたことがない方にとって「総量規制」って一体何と思われるかもしれません。よくわかっていないながらも、お金を借りようとする際には必ずぶつかるこのキーワード、ここでカンタンにおさらいしてしまいましょう。

この総量規制という制度は最近改正された貸金業法の中に定められている制度です。この立法経緯を考えますと、この制度趣旨がよく分かります。もともとは貸金業者がどれだけ貸すかは具体的な規定はありませんでした。つまり、貸金業者が独自にどのくらい貸しても回収可能かを判断していたのです。しかし、借りる方は自分の返済能力をわきまえずに借りるだけ借りようとしますし、貸すほうもそれを見極めて融資額を抑制するよりもむしろ、少しでも金利収入を得ようとして貸しすぎる傾向が顕著にありました。その結果激増したのが多重債務者、そして自己破産者です。それがひとつの社会問題となってしまったため、ついに法律によって規制しようとする動きが出てきました。それが総量規制です。つまり、借り入れ額を貸金業者が独自に判断するのではなく、法律によって年収の３分の１までと規制されたのです。しかし、この制度が貸金業法に規制されていることからもわかるように、適用されるのは消費者金融や信販会社で、銀行は規制の対象に入りません。また主に個人用の融資に適用され、法人は適用範囲ですし、個人でも事業用に借りる資金はその対象から外れます。

この総量規制にとって確かに借り入れ額が規制はされるようになりましたが、人間の営みはそう簡単に変えられるものではありません。この総量規制によって闇金融がさらに増加したという人たちもいます。総量規制によって借りられない人たちがヤミ金に流れるというわけです。皆さんはそんなことにならないように総量規制の枠内でできるだけの借り入れをするようにしてください。