ノーローン、利息がゼロなら貸金業者はどうやって儲けているの?

最近はすっかり耳慣れてしまった「無利息ローン」ですが、皆さんは疑問に思ったことがありませんか?つまり、利息で儲けている貸金業者、一体どうやって無利息ローンでやっていけるのだろう、と。以下にそのことについて少し解説してみたいと思います。孫子の兵法に「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。貸金業者は敵ではありませんが、利用する相手であり、相手に利用されてはいけないという点についていえば、孫子のその言葉も私たちに一つの啓発を与えてくれます。つまり、無利息ローンをうまく活用するためにはその仕組みを知っておかねばならない、ということです。

一言で言えば「無利息ローン」はわたしたちの前に与えられた「餌」みたいなものだということです。動物を飼い慣らすために餌付けをするように、貸金業者は無利息ローンを使って借金に対する壁をなくし、利用者たちを餌付けするのです。というのもだれでも借金に対しては一定の障害を感じています。できることなら手を出したくないわけです。しかし、無利息ローンはその「利息」という通常なら絶対に避けられない条件を外すことによって、利用者を借金へと導く水先案内人のような役割を果たします。当然ながら、無利息の期間は限定されています。通常は1週間だったり、あるいは30日間だったりするわけです。最初のうちは利用者のその期間内になんとか返済できるようにするのですが、だんだん慣れてくると少しくらい過ぎても大した金額じゃないし、と考えるようになります。あるいは借金という「甘い果実」を味わったのちはそこからなかなか離れることはできず、「どっちにしても1週間は無利息なんだから、利用しちゃえ」とだんだん大胆に利用するようになっていくわけです。そうです、人間は良きにつけ、悪しきにつけ、「慣れる動物」なんですね。

こんなふうにして借金に餌付けされた人々から貸金業者はその後もしっかりと美味しい汁を吸わせてもらえるというわけです。ですから、わたしたちも無利息ローンを利用するときにはそれなりの決意が必要です。

閉じる